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東洋医学的にみる咳の種類

" 鍼灸 "

2019年2月18日

こんにちは久保田です。

 

最近咳をしている人をちらほら見かけます。

やはりまだまだ風邪が流行っているのでしょうか。

 

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咳の原因としてウイルスやアレルギーなどがありますが、実は東洋医学の世界でもいくつかの種類があります。

 

今回は東洋医学的に咳をみていきたいと思います。

 

 

咳嗽とは

肺や気道から空気を強制的に排出させるための生体防御運動のことを「咳嗽(がいそう)」といいます。

 

咳嗽は肺の疾患の主要な症候の一つで有音で無痰のものを咳、有痰で無音のものを嗽と呼びます。

 

ただほとんどの場合に音と痰は同時にみられ、区別するのが困難なためまとめて咳嗽といいます。

 

東洋医学では咳嗽の原因はまず大きく「外感」と「内傷」に分けられます。

 

外感とは六淫(風・寒・暑・湿・燥・火)と呼ばれる外邪が原因で、内傷とは臓腑の機能失調が原因で症状が生じるものです。

 

 

外感による咳嗽

外感による咳嗽は、外邪である六淫が肺を侵襲することで起こるもので、多くは肺の防御機能が低下したときに口や鼻から六淫を感受したために発症します。

 

では外感によって引き起こされる咳嗽にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

風寒襲肺

このタイプは風邪と寒邪が肺を攻撃することで生じる咳嗽です。

 

主な症状は次のようなものがあります。

  • 咳嗽音が重く響く
  • 呼吸が切迫する
  • のどの痒み
  • 希薄で白い痰が咳とともに出る
  • 常に鼻がつまる
  • 頭痛・悪寒・発熱・無汗

このとき舌は薄い白色の苔が乗っていることが多いです。

冬の寒い時期に風邪をひいて出るような咳はこのタイプですね。

 

風熱犯肺

このタイプは風邪と熱邪が肺を攻撃することで生じる咳嗽です。

 

主な症状は次のようなものがあります。

  • 激しい咳嗽が頻発する
  • 呼吸が荒い
  • 咳の音がかすれる
  • のどが乾燥して痛む
  • 痰がすっきりと出ない
  • 痰は黄色く粘り気がある
  • 口が渇く・頭痛・四肢の痛み

このとき舌は薄い黄色の苔が乗っていることが多いです。

ウイルスに感染して高熱も出ているときの咳はこのタイプですね。

 

風燥傷肺

このタイプは風邪と燥邪が肺を攻撃することで生じる咳嗽です。

 

主な症状は次のようなものがあります。

  • 乾いた咳
  • 立て続けに咳き込む
  • のどがむず痒い
  • のどが乾いて痛む
  • 唇や鼻の乾燥
  • 痰はないか、あっても少量
  • 鼻づまり・頭痛

このとき舌は薄い白色か薄い黄色の苔が乗っていて乾いていることが多いです。
アレルギーによる咳はこのタイプですね。

 

 

内傷による咳嗽

内傷による咳嗽は臓腑の機能失調によって生じた内邪が、肺を侵犯することで引き起こされるもので、他の臓腑の病変が肺に及ぶ場合と肺自身の病変による場合があります。

 

痰湿蘊肺

このタイプは消化器の機能が低下したことで生じる咳嗽です。

 

主な症状は次のようなものがあります。

  • 咳嗽発作が反復する
  • 音が低く重く濁る
  • 痰が多い
  • 痰は粘り気があり塊になる
  • 痰の色は白いか灰色
  • 早朝や食後に咳が出る
  • 甘いものや脂っこい食物で症状が悪化

このとき舌は濃い白色の苔が乗っていることが多く、悪心嘔吐や摂食量の減少など胃腸の症状も一緒に出ることが多いです。

 

痰熱鬱肺

このタイプは体内の熱が肺に影響を与えることで生じる咳嗽です。

 

主な症状は次のようなものがあります。

  • 咳嗽が荒く切迫している
  • のどに痰がからむ音がする
  • 痰は多く粘っている
  • 痰に血が混じっている
  • 咳をすると牽引痛が走る
  • 顔面が紅潮する

このとき舌は赤くなって黄色の苔が舌の上に乗っていることが多いです。

 

肝火犯肺

このタイプはイライラなどの精神状態によって生じる咳嗽です。

 

主な症状は次のようなものがあります。

  • 気が上逆してしばらく咳が続く
  • 咳き込むときに顔が紅潮する
  • のどが渇く
  • 常にのどに痰が引っかかる感じがする
  • 胸脇部の脹痛
  • 咳き込むときに牽引痛が走る

このとき舌は薄い黄色の苔が乗っていることが多く、精神状態によって症状の変動があることが多いです。

 

肺陰虧耗

このタイプは老化や精神疲労により生じる咳嗽です。

 

主な症状は次のようなものがあります。

  • 乾いた咳
  • 短く切迫した咳嗽
  • 痰は少量で白い
  • 咳の音が徐々にかすれる
  • 口やのどの乾燥
  • 頬の紅潮
  • 手掌と足底の熱感

このとき舌は赤くなっていることが多いです。

 

 

咳嗽の鍼灸治療

ここまで東洋医学の視点から咳をみてきました。

 

咳を鍼灸で緩和させるときには、何が原因で咳が出ているのかをはっきりさせなければなりません。

 

脈やお腹、舌を診てきっかけなどの症状の経過を聞くことで徐々に原因がみえてきます。

 

原因が外からによるものであれば免疫機能を調整するように、胃腸によるものであれば消化器機能を調整するように、炎症があれば炎症を取り除くようになど、原因がわかればそれに対するツボを選んで施術するだけです。

 

これは咳嗽だけでなくどの疾患に対しても同じことが言えます。

 

患者さんそのものを診て治療する。

これが鍼灸治療の醍醐味です。

 

体質を改善し、身体全体の機能を整えておけば症状の治療になるだけでなく、病気の予防にもなります。

 

まだまだ風邪の流行が収まらず体調が優れない方も多いと思います。

治療と予防、両方の観点から鍼灸で体を調整しておきましょう。

 

 

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この記事を書いた人

悠身堂鍼灸整体院 院長の久保田です。
高校生の時にケガをしたのをきっかけに治療や運動療法に興味を持ち、今の仕事を志し、鍼灸師になってからは大阪の鍼灸院、整骨院で年間約5000名の患者さんの施術を行ってきました。
色々な情報や身近で起こったこと、気になることなどを書いていきたいと思います。

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