鍼でお腹の痛みをとる

こんにちは。
悠身堂鍼灸整体院の久保田です。
冬になると胃腸炎が流行って下痢になったり、日頃から便秘があったり胃がムカムカしやすかったりと、お腹の症状でお困りの方はかなり多いと思います。
今回はお腹の症状を鍼灸で緩和させていく方法について書いていきたいと思います。
腹診
東洋医学の世界では腹診と呼ばれる診断方法があります。
これはお腹のいろんな部位を触っていって硬さや圧痛、押さえたときに患者さんが自覚する気持ち悪さなどを診るものです。
触る部位はおヘソを中心にその左右上下や、斜め下、肋骨の際などを主に触っていきます。
この腹診でその方のお身体の状態や、内臓のどの部分が弱っているのかなどの情報を得ることができ、それを元にどのツボに鍼をしていくのかを決定する1つの指標となります。
普段の臨床でも腹診を行うことが多いのですが、お腹に自覚症状がある方はもちろん、自覚症状がない方でもお腹のどこかに圧痛や気持ち悪さがあります。
この圧痛や気持ち悪さをとっていくことで、お腹の症状が緩和されていきますし、それだけでなく、お腹に症状がない方でも肩こりや腰痛がマシになります。
なのでこのお腹の硬さや圧痛、気持ち悪さをとると内臓の機能が整い、身体全体がよくなります。いわゆる自然治癒力が正常に働いている状態ということですね。
鍼でお腹の痛みをとる
腹診でどの部分が硬さや圧痛があるのかを確認したら、その部分を緩めるツボに鍼をしていきます。
実際お腹に直接鍼をすることはなく、腕や脚のツボに鍼をすることが多いです。部位や程度にもよりますが鍼の本数は4~5本でお腹全体が緩むと思います。
腕や脚のツボに鍼をして5分程度時間を起きます。大体はそれで緩むのですが、それでも緩みが甘いときは少しだけ鍼を上下動させて刺激を加えます。
するとそれに伴いお腹も緩んでいきます。
そしてお腹が緩むと呼吸が深くなるのも感じることができます。患者さん自身がお腹の硬さや圧痛の変化、呼吸の変化などをその場で感じることができるのも鍼治療のいいところです。
このようにお腹の状態をいい状態にしておくことで、症状も緩和されていきます。便秘や下痢、過敏性腸症候群など腸の症状、胃炎や逆流性食道炎、胃のムカムカ感など胃の症状、生理痛や月経前症候群など女性特有の症状など、鍼灸では様々なお腹の症状に対して治療をすることができます。
お腹の状態を整えることは治療の観点からも予防の観点からも非常に重要です。お腹の症状でお困りの方もそうでない方も、鍼灸治療で健康な状態を維持できるようにお腹の調子を整えておきましょう。
悠身堂鍼灸整体院
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悠身堂鍼灸整体院 院長の久保田です。
高校生の時にケガをしたのをきっかけに治療や運動療法に興味を持ち、今の仕事を志し、鍼灸師になってからは大阪の鍼灸院、整骨院で年間約5000名の患者さんの施術を行ってきました。
色々な情報や身近で起こったこと、気になることなどを書いていきたいと思います。