大阪で麻疹(はしか)が広がっています

こんにちは久保田です。
最近大阪で麻疹が広がっているというニュースがよくテレビで流されています。
これからしばらく注意が必要ですね。
麻疹はどうやって感染する
そもそも麻疹とはどのような疾患なのでしょうか。
麻疹は麻疹ウイルスの感染によって起こる急性の感染症で、麻疹ウイルスは人のみに感染するウイルスです。
感染力はかなり強く、麻疹に対する免疫がない人が感染すると90%以上が発症するといわれています。
この非常に強い感染力を持つウイルスが、空気感染や飛沫、接触により人から人へ感染していきます。
麻疹の予防
ではこの麻疹を予防するためにはどうすればいいのでしょうか。
まず麻疹ウイルスは空気感染するウイルスですが、直径が100~250nmと小さく、それを吸い込むことで感染するのでマスクでは感染を防ぐことが困難です。
なので麻疹を防ぐ唯一の方法はワクチンを接種して、ウイルスに対する免疫を獲得しておくことです。
この予防接種は2006年以降は2回の定期接種となっているのですが、それ以前は任意接種だったため生まれた年代により接種状況が違います。
予防接種を2回しているもしくは、1度麻疹にかかっている人は免疫ができているので安心ですが、そうでない方は感染する可能性があるため注意が必要です。
実際大阪で感染が確認されているのは10~30代の人で、その年代はまだ麻疹にかかったことがなく、かつ予防接種を2回していない可能性のある人たちです。
まずはご自身が予防接種を何回しているのかと、麻疹にかかったことがあるのかを確認しておきましょう。
麻疹の症状
ではもし麻疹ウイルスに感染し、発症してしまうとどのような症状がでるのかみていきましょう。
典型的な麻疹の発症例では感染した後10~14日間の潜伏期を経て、次のような経過をたどります。
1.カタル期:この時期は38℃前後の発熱があり、上気道炎症状や頬の粘膜にコプリック斑と呼ばれる1㎜程度の白い斑点ができます。
2.発疹期:この時期には39℃以上の発熱がでて、頭や首から発疹がでてきてそれが全身に広がります。
3.回復期:重症化しなければ徐々に症状が緩解していき、赤い発疹は黒い色素沈着となります。
また麻疹では全体の30%が合併症を引き起こすとされていて、その約半数が肺炎です。
そのほかにも中耳炎や頻度は少ないですが脳炎も合併する可能性があります。
まとめ
麻疹ウイルスは感染力が非常に強く、それを予防するためには予防接種しかありません。
ご自身が何回予防接種したのか、麻疹にかかったことがあるのか確認しておきましょう。
もし発熱した場合は医療機関に連絡を入れて、公共の交通機関をなるべく利用せずに受診するようにしてください。
また合併症を引き起こさないためにも日頃から睡眠や栄養をしっかりとるようにしておきましょう。
悠身堂鍼灸整体院
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悠身堂鍼灸整体院 院長の久保田です。
高校生の時にケガをしたのをきっかけに治療や運動療法に興味を持ち、今の仕事を志し、鍼灸師になってからは大阪の鍼灸院、整骨院で年間約5000名の患者さんの施術を行ってきました。
色々な情報や身近で起こったこと、気になることなどを書いていきたいと思います。